2016-03-05 よっつめ 恋に落ちた。彼女の肌を味わいたいと甘い空想が止まらなかった。そんな僕を彼女は怯えた目で見た。元気だせ、と僕の左腿に棲む蛇がしゅるしゅると喉を震わせる。こう見えて案外いい奴なのだ。また彼女に会った。走って逃げるスカートから、かすかな鳥の羽音が聞こえた。だからうまそうに見えたのか。