スプーン一匙の物語

ツイッター(@maru_ayase)で書いた短い短い小説の保管庫です。

にじゅうさん

毎朝、考える。もしも世界が終ったら。私は争いを避け(原因はだいたい戦争)、かわいそうな子供達と食料を分け合い、雨水をすすって廃墟で暮らそう。戦いをやめない権力者にもうやめて、と声をあげる。遅刻だよ、と友人に肩を叩かれる。ああ、うんざりする校門が目の前だ。美しい被害者になりたい。