スプーン一匙の物語

ツイッター(@maru_ayase)で書いた短い短い小説の保管庫です。

さんじゅなな

なんでそんなに賑やかなんだ。水飲み場で、濡れたあごをぬぐいながら聞いてみる。そいつは不思議そうに首をかしげた。むしろ、なんでそう難しいことばかり考えるんだ? ぱっぱらと明るい音が鳴る。うっとうしいか。いいや、不思議に思うだけ。俺の音はどう聞こえる、と聞けずに校庭へ目をそらした。