スプーン一匙の物語

ツイッター(@maru_ayase)で書いた短い短い小説の保管庫です。

にじゅうろく

失踪した叔母の靴を引き取ることになった。私宛てで靴箱にメモが貼られていたらしい。派手な靴ばかりで服に合うものなんて一つもない上、サイズも大きい。捨てようとしたら、高いのよと母に叱られた。仕方なく一番地味な、靴裏が赤く塗られたエロいハイヒールをつっかけて靴修理に向かう。足が熱い。