スプーン一匙の物語

ツイッター(@maru_ayase)で書いた短い短い小説の保管庫です。

じゅうよん

幼稚園からの幼馴染みだ。三丁目辺りに住んでいるとは聞いた。小中高と皆勤賞で、宿題のプリントを届ける機会がなかった。迎えに行くよと言っても、だいたい近所のコンビニで待っていた。同窓会を知らせるメールが届かずに戻ってきて、直接聞こうとなってやっと気づいた。誰もあいつの家を知らない。