スプーン一匙の物語

ツイッター(@maru_ayase)で書いた短い短い小説の保管庫です。

とお!

変わった奴だとは思っていた。勉強も運動も人並みなのにやたらと明るく、妙な自信にあふれている。ケラケラとよく響く声で弾けるように笑う。告白したいから、と女子に伝言を頼まれ、前に座る肩を叩いた。なに、と寄った体に違和感を得て、シャツの背中に耳を当てる。こいつ、心臓がトランペットだ。